マジックルールに関してとジャッジに質問
2013年4月8日 TCG全般 コメント (4)・イニストラードの君主、ソリンのファイナル能力を不死持ちのカウンターが乗っていない奴を対象にするとどうなるか。
答え:ソリンの効果でいちど墓地に落ちるが、ソリンの効果解決時には場に出ており、墓地にいないため不死は誘発するが打ち消される。+1/+1カウンターも乗らない。
*表現が不安・・・
・紋章は統率領域におかれる。紋章は色を持たない。
・ルールを変える効果に関して質問
たとえば
このターン、~~をブロックできるすべてのクリーチャーはそれをブロックする。
逆に
~~がタップ状態である限り、すべてのクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
これの効果は一時的で能力解決時に場にいたクリーチャーにしか効果がないらしい。
オーバーランと同じというが
タップ状態である限りというのが凄く引っかかる。
これに関して納得のいく説明を簡単に出来る方と上記のルールを変更する効果の類似品に関してご教示願いたい。
答え:ソリンの効果でいちど墓地に落ちるが、ソリンの効果解決時には場に出ており、墓地にいないため不死は誘発するが打ち消される。+1/+1カウンターも乗らない。
*表現が不安・・・
・紋章は統率領域におかれる。紋章は色を持たない。
・ルールを変える効果に関して質問
たとえば
このターン、~~をブロックできるすべてのクリーチャーはそれをブロックする。
逆に
~~がタップ状態である限り、すべてのクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
これの効果は一時的で能力解決時に場にいたクリーチャーにしか効果がないらしい。
オーバーランと同じというが
タップ状態である限りというのが凄く引っかかる。
これに関して納得のいく説明を簡単に出来る方と上記のルールを変更する効果の類似品に関してご教示願いたい。
コメント
《イニストラードの君主、ソリン(DKA)》の3番目の能力と不死の関係について
ソリンの効果によって破壊されたときに不死能力は誘発し、プレイヤーが優先権を得るタイミングでスタックに乗せられます。しかし、解決時に「このパーマネントが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき」という誘発条件を満たさなくなっているので、この誘発型能力は解決されますが「何もしません」。
これは誘発型能力において有名な「if節のルール」で、能力の対象を失って打ち消されるわけではないのでご注意を。
ルールを変える効果に関して
日記の内容だけでは情報が不足しているので、こちらで想像をしながら回答します。
マジックのルールを「コンピュータープログラム」に例えると違いがわかりやすいです。
例として挙がっている能力や、《寄せ餌》や《瞬間移動門(RTR)》のような「ブロックを強制、制限する」能力は、本来は自由に選択して進むと「プログラム」に書かれていることを「カードの効果」が書き換えます。こういった能力を「ルールを変える効果」と言います。
最も身近で複雑な「ルールを変える効果」を発生するのは「先制攻撃」でしょう。こちらも総合ルールを読んでみてください(CR 702.7)。
それを踏まえて、腑に落ちない問題について。
この問題は質問者と説明者で論点がズレているところからスタートしています。なので根っこの部分から確認を。
まず、能力は大きく分けて3種類あります。
・起動型能力:コロンで区切られ、プレイヤーの意思で使える能力
・誘発型能力:誘発条件があり、それが満たされると自動的にスタックに乗る能力
・常在型能力:戦場その他にあり、常にゲームに影響を与え続ける能力
また、効果も複数あります。
・単発的効果:能力の解決時に効果として1回だけ発生する
・継続的効果:能力の解決後に効果が継続して発生する(時限の定めがある場合もある)
よく「呪文の解決、起動型能力=単発的効果」「パーマネント=継続的効果」と思いがちですが、これは先入観による勘違いなので気を付けてください。
そして核心部分はCRから抜粋します。
611.2c 呪文や能力の解決によって発生する、オブジェクトの特性またはそのコントローラーを変更する継続的効果は、その継続的効果が発生した時点で影響を受けるオブジェクトが決定され、それ以降には変更されない(これは、常在型能力からの継続的効果とは異なる)。呪文や能力の解決によって発生する、オブジェクトの特性またはそのコントローラーを変更しない継続的効果は、ゲームのルールを変更するので、その継続的効果が発生した時点で影響を受けていなかったオブジェクトにも影響を及ぼす。
611.3a 常在型能力によって生み出される継続的効果は「固定」されない。その文章で示されるもの全てに対して常に適用する。
611.3b この効果は、それを生み出すパーマネントが戦場にある、またはそれを生み出すオブジェクトがその該当する領域にある間、常に適用する。
つまり、継続的効果の影響を後から来たパーマネントが享受できるのかどうかは、発生させる能力が何であるかで変わるということ、ゲームのルールに変更を及ぼす継続的効果は、どの能力によって発生していても後から来たパーマネントに影響を及ぼすことが言えます。
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《タウノスの武具》
あなたは、あなたのアンタップ・ステップにタウノスの武具をアンタップしないことを選んでもよい。
(2),(T):クリーチャー1体を対象とする。タウノスの武具がタップ状態である限り、それは+1/+1の修整を受ける。
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最初の能力は「ルールを変更する継続的効果」を持つ「常在型能力」です。通常では「全てのカードがアンタップする」ところを「しないことを選択できる」ようにルールを変更します。
また、「常在型能力」なのでスタックを用いて効果を発するという概念を持たず、常にゲームに影響を与え続けます。なので「1番目の能力を起動してアンタップしません」は誤りですし、「1番目の能力」を《もみ消し》ます、などもできません。
2つ目の能力は「継続的効果」を持つ「起動型能力」です。「起動型能力」については詳しく説明しませんが、解決時に対象があれば効果を発生します。この能力は解決するときに文章のまま「タウノスの武具がタップ状態である限り、それは+1/+1の修整を受ける。」という継続的効果を発生します。
もし、この能力が対象を取らず「全てのクリーチャーは」と書かれていたとしても「起動型能力」による「継続的効果」となるため、(CR 611.2c)によって後から戦場に出たクリーチャーには影響を及ぼしません。
《踏み荒らし》も「継続的効果」を持つ「ソーサリー」なので、同様に(CR 611.2c)によって、後から戦場に出たクリーチャーには影響を及ぼしません。
逆に《タウノスの武具》の2番目の能力が単に「タウノスの武具がタップ状態である限り、全てのクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。」と書かれていた場合、これは「常在型能力」になってしまうので、《氷の干渉器》などでタップしてしまえば後から戦場に出たクリーチャーも恩恵に与ることができます。
以上です。
「タップ状態である限り、それは・・・」という部分は継続的効果の期限を表す条件文であり、「ターン終了時まで」などとあまり違いはありません。
丁寧な解説ありがとうございます。
理解しました。
ルール変更に関して
→呪文や能力の解決によって発生する、オブジェクトの特性またはそのコントローラーを変更しない継続的効果は、ゲームのルールを変更するので、その継続的効果が発生した時点で影響を受けていなかったオブジェクトにも影響を及ぼす。
腑に落ちなかった点
下記のプラス修正はオブジェクトの特性を変更する継続的効果→ルール変更ではないのでその能力解決後に場に出たパーマネントに影響しない。
起動型:~~がタップ状態である限り、すべてのクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
最後にもし「~~がタップ状態である限り、すべてのクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。」がたとえばクリーチャーの常在型能力だった場合
→(これは、常在型能力からの継続的効果とは異なる)。に当てはまりその後ばにでたクリーチャーにも効果が及ぶ。
「~~がタップ状態である限り、すべてのクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。」
ルール変更は何となく分かってたのですが上記文の起動型能力で解決後に場に出たパーマネントが効果を受けない理由がイマイチだったのが解決しました。
ありがとうございます。
用語は難しいですねφ(。。)